実は日本発祥!? 知られざるキックボクシング トリビア

キックボクシングと聞くと、ムエタイや空手、ボクシングなど複数の格闘技が入り混じっている印象があるかもしれません。しかし実は、この競技は1960年代に日本で誕生し、当初は「空手ボクシング」という名称で呼ばれていたという、ちょっと意外な歴史があります。さらにアニメ『キックの鬼』の大ヒットや、ゆでたまご先生が手掛けたマンガ『蹴撃手マモル』など、メディアでも大きな盛り上がりを見せました。今回は、そんなキックボクシングのトリビアをたっぷりとご紹介します。

もくじ

1. キックボクシングのはじまりは「空手ボクシング」だった!?

キックボクシングが生まれたのは1960年代前半。当時、ムエタイ(タイ式ボクシング)を日本に紹介した興行プロモーター・野口修(のぐち おさむ)氏らが、空手家やボクサーたちとの試合を興行として企画し、タイのムエタイ選手と日本の格闘家を対決させたのがきっかけです。
最初は“空手ボクシング”という名称で宣伝され、ムエタイの肘打ち・首相撲などを制限しつつ、空手の蹴りやボクシングのパンチを取り入れるなど、独自のルールを模索していきました。その後、「蹴り」という要素をより前面に打ち出そうという流れから「キックボクシング」という呼称が定着。こうして日本初の新しい格闘技
として、徐々に人気を獲得していくことになります。

ちょっとトリビア

  • 当初はルールが定まっておらず、試合形式が興行ごとに微妙に異なる「手探り状態」が続いていました。
  • “空手ボクシング”という呼称が使われていたことで、「空手とボクシングのどちらが強いのか?」という図式が観客の好奇心を刺激。これがヒットの大きな要因にもなりました。

2. テレビ中継で大ブーム!ゴールデンタイムを飾ったキックボクシング

1960年代後半から1970年代前半にかけて、キックボクシングはテレビのゴールデンタイムで試合が中継されるほどの一大ブームとなりました。その立役者といえるのが、後に「キックの鬼」と呼ばれる沢村忠(さわむら ただし)選手。
沢村選手の代名詞といえば“真空飛び膝蹴り”などの豪快な飛び技。倒し倒されの派手なKOシーンが茶の間に伝わるたび、視聴率はうなぎ上り。プロレスやプロ野球と並ぶ人気コンテンツとして、子どもから大人まで熱狂させました。当時の少年たちの中には、「将来の夢はキックボクサー!」と語る子が続出し、社会現象化したほどです。

ちょっとトリビア

  • 沢村忠の試合は20〜30%超の高視聴率を獲得したとも言われ、格闘技界における“スーパースター”の先駆け的存在となりました。
  • 1960〜70年代はテレビが家庭の娯楽の中心だった時代。とりわけ生中継やゴールデンタイムでの放送は、キックボクシング普及の最大の後押しに。

3. アニメ『キックの鬼』――実在のスターをモデルにした作品

このキックボクシングブームをさらに加速させたのが、アニメ『キックの鬼』(1970年〜放送)です。タイトルから分かるように、主人公のモデルは“キックの鬼”の異名を持つ沢村忠選手。実在の人物を主人公に据えたアニメ作品は今でこそ珍しくありませんが、当時はまだ画期的でした。
少年向けにアレンジされたストーリーや、華麗な必殺技の数々は子どもたちの心をわしづかみにし、“沢村忠=国民的ヒーロー”という図式をより強固なものに。キックボクシングの試合中継を見ていた家族が、そのまま『キックの鬼』をアニメで楽しむ――そんな光景が生まれるほどに、キックボクシングは日常会話の話題となっていきました。

ちょっとトリビア

  • 当時は「スポーツアニメ」自体が珍しい時代。プロスポーツ選手をモデルにしたアニメは、さらにレアだったのです。
  • 『キックの鬼』は実際の試合映像や技の動きを、アニメに反映しようと試行錯誤が行われたため、当時としては迫力ある格闘シーンが描かれました。

4. ゆでたまご作『蹴撃手マモル』――“キン肉マン”の作者が描いた熱血キック物語

キックボクシングを題材としたマンガとして外せないのが、ゆでたまご先生による『蹴撃手(キックボクサー)マモル』です。ゆでたまごといえば、『キン肉マン』シリーズで絶大な人気を誇る漫画家として有名。そんな彼らが手掛けた作品の一つに、主人公がキックボクサーとして成長していくストーリーが描かれた『蹴撃手マモル』が存在します。
連載は1980年代の
週刊少年ジャンプで行われ、主人公・マモルがさまざまな強敵と対峙する“熱血少年マンガ”として話題になりました。華やかなハイキックや回し蹴り、さらにはパンチと蹴りを組み合わせたコンビネーションなど、キックボクシングならではのアクション描写が特徴的。また、コミカルな作風と熱いバトル展開が融合し、“これぞゆでたまご流”とも言えるエンターテインメント性が光る作品となっています。

『蹴撃手マモル』のポイント

  • 主人公・マモルの成長物語: キックボクシングに出会った少年が、困難や強敵との戦いを通じて精神的にも肉体的にも成長していく。
  • ゆでたまご流の必殺技描写: 『キン肉マン』で培われたインパクトある必殺技演出が、キックボクシングのアクションにも応用されている。
  • リアルとファンタジーの絶妙なバランス: 実在の技をベースにしつつ、コミカルで超人的な描写もあり、少年マンガらしい爽快感が楽しめる。

このように、『蹴撃手マモル』は当時の格闘技マンガの中でも独特の存在感を放ち、キックボクシングの魅力を若い世代へ再度アピールする役割を果たしました。

5. 世界へと広がるキックボクシング――各地でルールが派生

日本で誕生したキックボクシングは、その後さまざまな国や地域へ広がり、各国で独自のスタイルやルールを持つようになりました。

  • アメリカでは、ムエタイ由来の肘打ち・首相撲をさらに厳しく制限し、ローキックを一時的に禁止していた「アメリカンキックボクシング」が台頭。
  • ヨーロッパでは、ボクシングの伝統が深く根付いている地域もあり、手技が中心となりやすいスタイルや、フルコンタクト空手との融合など、多様な派生が見られます。
  • 日本でもK-1やRISE、シュートボクシングなど複数のプロモーションが盛ん。ルール面に微妙な違いがあり、ファンからは「どの大会のどの階級が一番強いのか」という議論が繰り返されるほど盛り上がりを見せています。

ちょっとトリビア

  • K-1の創設(1993年)をきっかけに、“キックボクシング=K-1”という認識が世界的に広まった面も。
  • “ローキックOK/NG”や“肘打ちOK/NG”など、団体や開催地によって違いが大きいのもキックボクシングの面白いところ。

6. フィットネス・ダイエットとしても注目度アップ

競技としてのキックボクシングはもちろん、近年はフィットネスとして取り入れる人も増えています。パンチやキックといった全身運動を短時間で行うことで、

  • ダイエット効果: 心拍数が上がりやすく、高いカロリー消費が期待できる
  • シェイプアップ: 体幹や下半身、腕回りをバランスよく鍛えられる
  • ストレス解消: パンチやキックを打ち込む爽快感でリフレッシュ

といったメリットが注目の的。ジムやスタジオでは初心者向けの「キックエクササイズ」クラスを開講しているところも多く、女性や運動経験の少ない方でも気軽に始められるのが魅力です。

7. まとめ ― 日本発・キックボクシングの奥深さに触れてみよう

  1. 日本で誕生し、当初は「空手ボクシング」と呼ばれた
    ムエタイ×空手×ボクシングを融合しながら、独自にルールを確立。
  2. 沢村忠選手や『キックの鬼』で一大ブームに
    テレビのゴールデンタイムで中継されるほど高視聴率を誇り、国民的スターを生み出す。
  3. ゆでたまご作『蹴撃手マモル』が描いた熱きキックボクシング
    『キン肉マン』で知られる作者が手掛け、少年マンガらしい熱血バトルとコミカルさで人気を博した。
  4. 世界各地に派生し、K-1などの国際大会で一層認知度アップ
    ルールやスタイルが多様化し、国によって違いがあるのも特徴。
  5. フィットネスとしても大人気
    ダイエットやストレス解消にうってつけで、老若男女問わず人気が高まっている。

こうして振り返ると、キックボクシングはただの打撃系格闘技にとどまらず、日本の文化やメディア事情とも深く結びつきながら成長してきたスポーツと言えます。アニメやマンガで興味を持った方も、フィットネスとして始めてみようと思う方も、そのルーツを知ると一層楽しめるかもしれません。
ぜひ一度、ジムや教室で実際にパンチやキックを体験してみてはいかがでしょうか。爽快感と充実感、そして“自分もあの技を繰り出せるのかも?”というワクワク感を味わうことができるはずです。日本初のキックボクシングの奥深さを、ぜひ体感してみてください。

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